やよいの青色申告オンラインが消費税に対応!

 

弥生会計シリーズのクラウド会計ソフト「よいの青色申告オンライン」が遂に消費税に対応しました!

やよいの青色申告オンラインは消費税に非対応」でも記載しましたが、やよいの青色申告オンラインは「消費税非対応」でした。

そのため、売上が1,000万円を超えて課税事業者に該当する場合、やよいの青色申告オンラインは選択肢から外れてしまいました。
#前々年度の売上が1,000万円以下であれば免税事業者で消費税の納税義務はありません。詳細は「個人事業主の消費税」をご覧ください。

ですが、遂に消費税にも対応!

これで売上に関係なく「やよいの青色申告オンライン」が利用可能になりました!

やよいの青色申告オンラインの消費税設定

やよいの青色申告オンラインでは、とてもシンプルでありながら必要な項目の設定が行えます。

1)免税事業者か課税事業者かを設定

まず、免税事業者なのか課税事業者なのかを設定します。

#現時点では、設定する年度として2015年か2016年かを選択可能ですので、今年既に課税事業者の場合も、来年から課税事業者になる場合も対応可能です。

やよいの青色申告オンラインの消費税設定

2)課税方式を選択

課税事業者を選択した場合、次に課税方式の選択に移ります。

「一般(本則・原則)」か「簡易」かの選択です。

やよいの青色申告オンライン;消費税の設定(課税方式)

この項目の細かい解説は別途行いたいと思いますが、それぞれの概要は以下の通りです。

・原則課税の場合
売上で「借受消費税」、経費で「仮払消費税」を計上し、最終的に借受消費税と仮払消費税の差額で、消費税の納税または還付を行う

・簡易課税の場合
売上で「借受消費税」を計上し、6つに分類される業種毎に設定された「みなし仕入率」をこの借受消費税に乗じた金額を消費税から控除した金額が納税額となります。

#分かりづらいですが、みなし仕入率が50%〜90%のため、私のような仕入も経費も少なく、原価の大半が人件費という場合、原則課税より簡易課税の方が節税になります。

#理由は、仕入や経費が少ないため原則課税で計算する仮払消費税が少ないのに対して、簡易課税ではサービス業で50%のみなし仕入率が適応されるためです。つまり、原則課税で計算した際の「仮払消費税÷借受消費税」が0.50(50%)を大きく下回るため、簡易課税のみなし仕入率を適応した方が納税額が少なくなる、という原理です。)

ただし、簡易課税では消費税の還付を受けられないため、大きな設備投資などを行った結果、借受消費税より仮払消費税が上回った場合などは大きく税金面で不利になります。

3)仕入税額控除の選択

原則課税を選択した場合は、仕入税額控除として「比例配分」か「個別対応」かを選択します。

#簡易課税を選択した場合は下図は表示されません。

やよいの青色申告オンライン:消費税の設定(仕入税額控除の方式)

この仕入税額控除も分かりづらいのですが、実際にやよいの青色申告オンラインでの解説をそのまま引用すると”どちらが節税になるかは事業内容によりますが、一般的には「個別対応」の方が節税効果が高く、記帳が大変です。”となります。

4)経理方式の選択

次に経理方式を「税込」または「税込」から選択します。

やよいの青色申告オンライン:消費税の設定(経理方式)

税込か税抜かも詳細は分かりづらいのですが、これもやよいの青色申告オンラインの解説をそのまま引用すると”一般的には「税込経理」の方が記帳が楽、「税抜経理」の方が節税効果が高い、という違いがありますが、本サービスでは消費税額の自動入力や「仮受消費税等」「仮払消費税等」への自動集計に対応しているため、「税抜経理」でも記帳の手間は「税込経理」とそれほど変わりません。”となります。

要は、税抜の方が節税効果があり、やよいの青色申告オンラインではシステム側の対応により記帳(会計入力作業)も簡単になっている、ということです。

5)消費税額入力方式の選択

経理方式で「税抜」を選択した場合、消費税額入力方式を選択します。

これは「内税」と「外税」に分かれます。

やよいの青色申告オンライン:消費税の設定(消費税額入力方式)

例えば、10,000円(税抜き)の消耗品を購入した際(支払額は10,800円)、
・内税の場合:10,800円を入力すると消耗品費10,000円と仮払消費税800円に分解
・外税の場合:10,000円を入力すると仮払消費税800円を自動計上
することになります。

領収書の中には、支払った金額(税込)しか記載されていないものもあるため、「外税」で記帳しようとすると、記帳時に自分で本体価格を計算して入力する必要が発生するため、消費税額入力方式には「内税」をオススメします。

6)消費税端数処理の選択

最後に消費税端数処理の方法を「切り捨て」「切り上げ」「四捨五入」から選択します。

これは内税でも外税でも、やよいの青色申告オンラインが借受消費税・仮払消費税を自動計算する際、1円未満の小数点以下の扱い方法です。

やよいの青色申告オンライン:消費税の設定(消費税端数処理)

どれが節税に有利か?は基本的に考えなくても問題ありません。

理由は、最終的に確定申告で、
・課税標準額から1,000円未満切り捨て
・納税確定額からは100円未満が切り捨て
となるため、この端数処理で1円多い少ないの誤差はここで吸収されてしまいます。

#端数処理が発生する取引が非常に多い場合は借受消費税が少しでも小さくなる「切り捨て」が有利かもしれません。

ここではデフォルトチェックが入っている「切り捨て」がオススメです。

消費税の設定方法

上述の設定画面には、以下の手順で遷移可能です。

・ログイン
・左下の「設定メニュー」を開く
・「全体の設定」をクリック
・「消費税の設定」を開く

やよいの青色申告オンラインの消費税設定はシンプル

ここまで見てきたように、やよいの青色申告オンラインの消費税設定はシンプルです。

ですが、税務上必要な設定項目はしっかりと揃っています。

また、一部引用しましたが、画面内で「一般的に有利な方法」を教えてくれているのも親切です。

つまり、
・シンプル
・過不足なし
・親切
な設計です。

この辺りは、弥生会計シリーズを長年提供してきたノウハウを感じます。

#消費税は、税理士試験で「消費税法」として1科目になるほど複雑なものです。上述の内容は分かりやすくするために厳密には異なる点も含まれます。詳細は、税理士や税務署へご相談下さい。

やよいの青色申告オンラインかfreeeか?

これで「やよいの青色申告オンライン」を文句無しにオススメ出来るようになりました。

少なくとも、複式簿記の知識があり、借方と貸方を意識して会計ソフトを利用することに慣れている場合には、絶対に「やよいの青色申告オンライン」をオススメです。

逆に借方や貸方と言われてもピンとこない方や、銀行口座やクレジットカードの取引データを自動取り込みし自動仕訳してくれる方が楽、という方には「freee」をオススメします。この自動仕訳機能では、まだまだ弥生会計は後発でfreeeに見劣りします。

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