TechAcademyの体験談 – 良い所・悪い所
オンラインでプログラミングを学習できるTechAcademy [テックアカデミー]を実際に利用してみました。
相応の金額が必要なサービスですので、申し込むか悩んでいる方のご参考になればと思い、実際に感じた「TechAcademyの良い所・悪い所」をご紹介します。
(いわゆるクチコミ、体験談、感想です)
TechAcademy online bootcampの良い所
まずは「良い所」から。
1)環境設定でつまずかない
2)Online Bootcampで短期集中
3)メンターとのビデオチャットで学習リズム作り
4)カリキュラムが敢えて不親切で実践的
1)環境設定でつまずかない
TechAcademyを始め、多くのプログラミング学習サービスの謳い文句の一つが、環境設定でつまずかない点です。
正直、ふ〜んと思ってましたが、TechAcademyでは、
・GitHub
・Cloud9
・heroku
と言うサービスを使って「無料の」環境構築を丁寧に解説してくれます。
かつ、この環境を前提にカリキュラムが進む(実際にコードを書き、かつ、アプリケーションを動かす)ので繋がりが分かりやすい点も高評価です。
また、万一、この環境構築で疑問が出た場合、すぐにメンターに質問可能ですので安心です。
2)Online Bootcampで自分のペースで進められる
TechAcademyのOnline Bootcampは、正直、けっこうハードです。私の場合、週20時間の確保が学習目安です。(週40時間のコースもあります)
ハードではありますが、だらだら学習していても、
・学習した内容を忘れてしまい
・毎回復習から始まり
・それだけで時間が喰われ
・全体像が分からなくなり
・学習が嫌になる
という悪循環に陥りがちですので、短期集中はオススメです。
また、カリキュラムを自分のペースで進められるため、スケジュール(目安)よりもどんどん先へ進んでもOKですし、忙しい週はその貯金をあてることも可能です。
カリキュラムをどんどん前に進めても、遅れてしまっても、メンターへの質問は可能です。
私の場合、HTML、CSS、Javascript、PHPについて多少の知識があったため、カリキュラムの前半はスムーズに進んだため、スケジュールの目安を大幅に先取り出来たのですが、その際もメンターへは普通に質問出来たのは助かりました。
3)メンターとのビデオチャットで学習リズム作り
受講生には1人、専任のメンターが付きます。
このメンターとは週2回、30分のビデオチャット(メンタリング)があります。
人間、不思議なもので、相手の顔を知ってしまうと「妙な責任感」を感じるようになり、次のメンタリングまでに「ここまで進めておかなきゃ」と思うようになりました。
それによって学習のリズムが「自発的に」出来上がりました。
最初は「ビデオの必要性があるの?」「ビデオは嫌だな」なんて思っていましたが、結果的に学習リズムを構築する上で非常に効果的でした。
これは大きなメリットです。
4)カリキュラムが敢えて不親切で実践的
TechAcademyのカリキュラムは「敢えて不親切」です。
どういう事かと言うと、書籍やWebサイトで調べないと理解が追いつかない部分が散りばめられています。
突然使われてくる関数・メソッドが存在したりしますが、カリキュラムのどこにも記載がありません。そこで、必要なのは「自力で調べる」こと。
一見、お金を払って学んでいるのに・・・とも思えますが、実際には「実践的」です。
実務では、分からないことを自分で調べなければいけません。
懇切丁寧に一から十まで解説付きのカリキュラム(書籍やテキスト)で学んでいては、実務で絶対に困惑します。
もちろん、メンターへの質問も可能ですが、適切な回答を得るためには「質問の仕方」も重要です。何て質問すれば良いのか?を整理するためにも、ある程度は自分で調べることになります。
「身に付けたい」と本気で考えている方には有効だと思います。
TechAcademy online bootcampの悪い所
今度はTechAcademyの「悪い所」です。
1)メンターを選べない
2)メンターの能力はピンキリ
3)課題のコードレビューが遅い場合がある
1)メンターを選べない
まず、自分の担当になってくれるメンターを選べません。
TechAcademyの運営側でマッチングして連絡が来ます。
申込時に伝えている内容を元にマッチングしてくれているかは不明です。
また、
・質問への回答
・課題のコードレビュー
については、必ずしも担当メンターが行ってくれるとは限りません。
恐らく当番のメンターが受講生からの質問やレビューを順次対応しています。
そのため、メンタリング(ビデオチャット)で担当メンターと話していても、回答またはレビューしたメンターの意図が分からない・・・という場合もありました。
2)メンターの能力はピンキリ
上述の通り、
・質問への回答
・課題のコードレビュー
は、誰が担当するか分かりません。
同じ日の質問でも違うメンターが回答する場合もあります。
そこで感じるのは、メンターの能力はピンキリです。
こちらの質問意図を正確に理解して、適切な回答を下さるメンターもいます。
一方で、表面的な回答で、こちらの不明点が解消されない場合もあります。
また、質問はSlackという掲示板のようなチャット形式ですが、物凄くぶっきらぼうな回答をするメンターもいれば、一言「頑張ってください」とか「良い質問ですね」とか、入れる人間味のあるメンターもいます。(人に教える立場として振舞っているメンターと、単なる質問回答というタスクをこなすだけのメンターもいる、と言うことです。)
個人的にはこの点がデメリットとして一番大きく感じました。
3)課題のコードレビューが遅い場合がある
受講生の数、メンターの数などにも依存するのでしょうが、課題を提出してもコードレビューが遅いことがあります。
期限のあるサービスですので、この「待ち」状態はけっこう無駄な時間です。
もちろん、課題を提出してレビュー待ちのまま、カリキュラムを進めても良いのですが、レビュー結果次第では、結果的に手戻りが必要な場合も発生してしまう場合もあります。
そして学習計画が立たない、というのが最大のデメリットです。
「レビュー待ち → 再提出」となった場合、1日、2日と狂ってしまう場合も珍しくありません。
まとめ:TechAcademyはオススメか?
悪い点もありますが、トータルとしてはTechAcademy [テックアカデミー]はオススメです。
ただし、
・本気で学習したい・身に付けたい
・しっかりと時間を確保できる
場合のみです。
そうでないと消化不良で無駄になると思います。
安くない買い物ですが、どの学習サービスが良いか?を悩み続ける時間があるなら、やってみる方が結果的に生産的です。
以上、TechAcademyを実際に利用してみた体験談(口コミ)でした。
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