住信SBIネット銀行で法人口座を開設する場合は必要書類に注意が必要
SBIグループのネット銀行である「住信SBIネット銀行」で法人口座を開設する場合「必要書類」に注意が必要です。
住信SBIネット銀行のWebサイト上でも情報が交錯しているのですが、具体的には「まだ他の銀行で口座開設が完了していない法人」の場合に注意が必要となります。
詳細をご説明します。
住信SBIネット銀行で法人口座を開設するには?
住信SBIネット銀行で法人口座を開設する流れについては、Webサイト上で下図のように記載があります。
口座開設申込の基本情報を入力後、郵送された申込書を返送、または自分で申込書を印刷して返送する流れです。
この際「法人としての法人確認書類」の同封が求められており、リンクで「法人確認書類について(法人のお客さま)」とあり、ここをクリックすると詳細が確認可能です。
クリックした詳細ページが下図となります。
通常は、
・履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
・法人の印鑑登録証明書
の2種類が法人の場合の本人確認書類です。
ただし、設立後半年以内の法人の場合は、この2種類に加え、
・所管税務署あての法人設立届出書(控)
・所管税務署あての青色申告承認申請書(控)
・主たる事務所の建物登記簿謄本(現在事項証明書)
・主たる事務所の建物賃貸借契約書
の内1点が必要とされています。
ここまでは、普通です。
問題はここからです。
必要書類が違う?! – 他行
実際に法人口座の口座開設手続きを進め「申込書を自分で印刷する」方法を選択すると、申込書のダウンロードが必要になります。
そこで合わせてダウンロードするPDFでは、本人確認書類について下図の記載があります。
「あれ?」という部分が二箇所あります。
1)必要な書類が4点になっている
2)「法人名義の他行口座通帳」もしくは「他行口座取引明細書」が必須書類に加わっている
先ほど確認した際、必須書類は
・履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
・法人の印鑑登録証明書
の2点のみでしたが、このPDFでは「4点すべて」と増えています。
さらに、その必須の書類の中に「法人名義の他行口座通帳」もしくは「他行口座取引明細書」が加わっています。
これが最大の問題です。
法人を設立した直後の企業が手数料も安価で便利な住信SBIネット銀行で「最初に」銀行口座を開設しようと試みると「法人名義の他行口座通帳」がないため、本人確認書類が揃いません!
特に近年は大手都市銀行を中心に法人口座の開設審査が厳しくなっていたり、法人の銀行口座は、口座を持っているだけで維持手数料(管理手数料)がランニングコストとして必要になるため、最初の銀行口座(またはメインの銀行口座)はネット銀行にしたいというニーズがあるのですが、住信SBIネット銀行では「まずは、他行で口座を開設して下さい」というスタンスです。
矛盾・錯綜する情報
結局、住信SBIネット銀行では、法人の本人確認書類に必要なのは、
・履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
・法人の印鑑登録証明書
の2点だけなのか、はたまた
・「(主要)株主名簿」または「(主要)出資者名簿」
・「法人名義の他行口座通帳」もしくは「他行口座取引明細書」
を加えた4点なのか、同じ住信SBIネット銀行のWebサイトを見る限り、分からなくなってしまいます。
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