ネットマーケティングがIPO中止

 

9/16に東証マザーズでIPO予定だった株式会社ネットマーケティングが、本日8/27になってIPO中止が決まりました。

SBI証券が主幹事で需要申告は8/31(月)開始予定でした。

IPO中止の理由は?

以下はネットマーケティング社のリリース抜粋です。

要は、市況が悪く、公募割れまたは想定していた公募価格での売出が出来なさそうだから延期したのでは?と予想されます。(目論見書を見ると上場ゴール/IPOゴールだったようですし)

当社を取り巻く事業環境の変化に関連して、今期業績に与え得る影響を慎重に確認すべき事項が発見され、本日開催の当社取締役会において、当該確認に時間を要するものと判断したことから、募集株式発行並びに株式売出しの中止と、上場申請の取下げを決議いたしましたので、お知らせ申し上げます。

#取引先の経営危機に伴うIPO中止説もあります

関連記事:ネットマーケティングのIPO中止理由の真相は?

ネットマーケティング社のIPO事情

ネットマーケティング社のIPO事情を少し確認します。(要はIPOゴール)

売出の多さ

ネットマーケティング社のIPOは、
・公募が490,000株
・売出が1,080,000株
と、売出の割合が多く、上場ゴールの雰囲気がある銘柄だけに地合の悪さは嫌忌されそうです。

なお、売出予定だった内訳は、
・代表取締役社長 宮本 邦久:500,000株
・最大出資VC RIP2号R&D投資組合:330,000株
・取締役副社長 長野 貴浩:203,100株
・VC DBJキャピタル投資事業有限責任組合:20,000株
・取締役 松本 英樹:16,900株
・? 宮本 信代 10,000株
でした。

創業者の取締役と一部VCのEXITです。

社長の売出が新規発行の公募より多い時点で、自分のセカンダリー投資意欲はゼロです。

#公募とは、新規の増資であり公募分がネットマーケティング社が獲得する資金で、売出は既存株主の持株を売却するだけでネットマーケティング社には資金流入しません。つまり、IPOで資金調達を行ってさらに成長をドライブさせるなら公募の方が多いのが通常です。まして、社長の売却額が会社の資金調達額を上回るというのは、、、

ロックアップ

また、ネットマーケティング社には、売出予定のVC2社以外にも出資しているVCが数社おり、これらのVCも含めてロックアップ90日、ロックアップが外れる条件が公募価格の1.5倍でした。

1.5倍というのは、去年と今年の相場から考えると初値で超えて普通の株価ですので、上場申請時の想定では、VC各社もすぐにロックアップが外れて市場で売却出来る算段だったのではないかと思います。

それが、初値が公募価格を割ってしまったりするとそのままズルズル株価が推移する可能性も高く、すると90日間のロックアップを受ける上、9/16の3ヶ月後と言うと12月、つまり、11月に予定されている郵政上場後です。

今の全く先が読めない市況で、まして社長の売出が公募を上回るIPOで3ヶ月後、株価が想定されていた公募価格を上回っているか甚だ疑問でもあり、VCとしても想定と違う事態なのではないでしょうか。

公募割れの恐怖

初値が公募価格を割ってしまうと(厳密にはその後の株価が公募価格を下回っていると、です)、常に個人投資家から批難を受け続けてしまいます。

まして、社長以下3人の取締役が売出でしっかりEXITしている状況です。

Yahooファイナンス等の掲示板でも叩かれますし、その他のネットでも叩かれ続け、会社というより「個人攻撃」を受けることが容易に予想されます。

これは物凄い恐怖です、、、

今後のIPOは?

gumiショック以降、郵政上場までのIPOは公募価格を割れないよう、証券会社もかなり注意を払ってきたと思いますが、ここから郵政上場と言われている11月までどのような対応が行われるのか、、、

個人的にもIPOへの参加スタンスが曖昧です。

#追記:8/28に東証マザーズに新規上場したメタップスは公募割れでした、、、

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