会社設立時の決算期の決め方 – 決算日・決算月はいつが良い?

 

会社を設立する際、決算期(決算日・決算月)をいつにするか悩む方も多いと思います。

また、6月に会社を設立したら一年後の5月末決算が当然と思い込んでしまっている方も多くいらっしゃいます。

そこで、今回は「会社設立時の決算期(決算日・決算月)の決め方」をご紹介します。

決算月は選択可能

まず最初に大前提として、会社設立時に決算月を選択可能です。

仮に5月1日に法人設立を行ったとしても、4月末決算ではなく、3月末決算を選択することも可能です。

もちろん、法人の決算ともなると税理士・会計事務所に決算業務を依頼するため、どうせなら第1期の期間は長い方がお得です。

また、消費税の課税事業者となるか否かという視点もあります。

ただ、法人設立のタイミングに関わらず、決算月を選択可能である点は非常に重要なポイントです。

何月決算が良いのか?メリットとデメリット

3月決算、6月決算、9月決算、11月決算、12月決算のメリット・デメリットについて検討してみました。

■3月決算

上場企業の多くが3月決算です。

つまり、4月1日から翌年3月31日までが事業年度となります。

3月決算のメリットは、
・競合の上場企業と業績比較しやすい
・B2Bの場合、クライアントと事業年度が同じで組織体制等も含めて合わせやすい
・経営陣も社員も「3月末決算」に慣れているので違和感がない
等があげられます。

また、事業会社からの出資を受ける場合等、連結子会社や持分法適用会社になる際には親会社の決算月と合わせることで決算(連結決算)がスムーズになるため、こういったケースでは3月決算だと分かりやすくなります。

一方で3月決算のでデメリットは、
・多くの企業が3月決算のため、税理士や会計事務所が忙しい
(9月決算の企業の半期決算とも重なる)
・B2Bの場合、クライアントの予算消化目的の発注が2月、3月に集中するため、自社決算の着地が読みづらくなる
等です。

■9月決算

9月決算のメリット・デメリットは3月決算と非常に似ています。

3月決算の企業にとって、9月末は半期の締めに当たります。

逆に9月決算の企業にとって半期決算となる3月末は、3月決算の本決算と重なります。

ただし、3月決算のデメリットである期末の予算消化発注による着地予想のブレは起きません。

B2Bの場合は、3月決算よりは9月決算をオススメします。

■12月決算

3月決算の次に多いのが12月決算の企業です。

1月1日から12月31日までが事業年度です。

12月決算のメリットは、「暦の年」と「事業年度」が完全に一致することです。

これは分かりやすい!

ただし、私は絶対にオススメしません。

オススメしない理由は、
・12月末は年末休みで慌ただしい
・翌1月は正月休みで月次決算すら慌ただしい
・2月から始まる確定申告に向けて税理士も忙しい
ためです。

とにかく年末から年始は税務に携わる人が慌ただしい時期であり、かつ、年末年始の休みで自社も慌ただしい時期と重なってしまいます。

わざわざ12月決算を選択する経済的メリットは感じられません。

■6月決算

6月決算は半期決算が12月決算と重なり、デメリットはありますが、本決算と比べれば軽い業務ですので「アリ」だと思います。

また、メリットとして
・3月決算企業の税務申告が5月には終わっている
・B2Bの場合、3月末に向けた予算消化発注を踏まえて決算の着地を調整可能
があげられます。

■11月決算

11月決算は「最悪」だと考えています。

理由は、
・目立ったメリットがない
・年末に行われる年末調整と本決算業務が重なるため、税理士も社内の経理担当も非常に忙しくなる
ためです。

わざわざ11月決算を選択する理由が見当たりません。

法人設立時、決算月をしっかり検討しましょう!

安易に5月設立だから4月決算を選択するのではなく、売上の着地予想の立てやすさや、年末の年末調整との重複、税理士の忙しい時期等、様々な要素も加味して自社にとってベストな決算月を選択しましょう!

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