個人事業主の開業費の具体例
事業を個人事業主として興す場合、全く初めての場合には、開業に伴って様々な費用が必要になります。
この開業準備に要した費用は「開業費」として、将来的に費用計上可能になります。
#「開業費」については個人事業主になる前に知っておきたい「開業費」をご覧ください。
学習塾の経営を個人で始める場合の開業費について具体的にご説明します。
開業費の具体例
個人事業主が経営する学習塾の場合には開業費として以下の費用があげられます。
#様々な例外があることはご容赦ください
■事業所の賃貸料
自宅で行う場合以外にはほぼ必要になります。
場所や地域によって千差万別ですので、しいてあげれば具体例として月数万円~十数万円程度でしょうか。
#借り始めには敷金や礼金などがかかりますので月賃料の半年分ほどは準備する必要があります。
■教室の用具費
ホワイトボード、机、いす、文具類、清掃具などの備品も購入します。
本や参考書などの書棚なども必要になります。
どういった設備や規模にするかにより具体例も異なりますが、当面10~15名程度で入れ替えながら授業をするとして、MAX20名分の準備をし、生徒が増えたらスペースの空きをみてユニットを増やしていくようにするとして、合計10万~20万円程度でしょうか。
■事務費
パソコンの購入費、プリンターやコピー機(レンタルもあります)。
事務用具一式で計25万円程度は見込まれます。
■看板、案内板の作成・設営費
場合によってはのぼり旗などを準備することもあります。
計5万~15万円程度はかかります。
■塾の宣伝費用
学習塾を個人事業主として始める場合には、広告を作り新聞販売店に依頼して、折込広告などで宣伝することが多くあります。
場合によってはホームページの作成の費用なども必要になることもあります。
■生徒募集費用
募集のための体験授業用の教材費や試験の費用、説明会用塾パンフレットの作成費用などがあります。
試験や体験授業の一部の費用を塾もち、あるいは無料か格安で招待することもあります。計10万円。
開業費をしっかり計上する
総計で開業費100万円前後、場所や規模によってはその1.5倍~2倍までかかるかもしれません。
領収書を取得・保管しておくなど、「開業費」として計上する準備をしておかないと100万円近い費用計上をし損なう可能性があります。
開業準備段階から「開業費」を知り、会計(確定申告)のことを頭に入れて開業準備を行いましょう。
#基本的には、親族や友人で会計(厳密には税務)に詳しい方がいない場合、税理士に相談することをオススメします。上述の通り、100万円近い費用計上となると、それだけの価値があります。
関連記事:
・個人事業主になる前に知っておきたい「開業費」
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