JR九州がTOPIXに採用されるタイミング

 

10月25日に東証に新規上場予定のJR九州(9142)は、恐らく東証1部上場となりますので、JR九州がTOPIXに採用されるタイミングは2016年11月末となります。

厳密には、2016年11月の最終営業日11月30日(水)です。

日銀のETF買い入れ方針が変わり、日経平均225からTOPIXへ大きく投資金額が移った事で、JR九州のIPO/セカンダリーを考える上でTOPIX採用は注目です。

TOPIX(東証株価指数)のルール

TOPIXは「とぴっくす」と呼ばれる指数で、東証一部上場銘柄を対象に、東証が1秒ごとに算出・公表しています。

そして、新規銘柄がTOPIXに採用されるのは上場翌月の末日(最終営業日)です。

従って、10月25日に東証1部に上場した場合、JR九州(九州旅客鉄道)のTOPIX採用は11月の末日(11月30日)となります。

なお、11月30日(水)、TOPIXの算出に用いられる株価は前営業日(11月29日)の株価です。

#TOPIXの指数自体は1秒毎に算出されるため、前日の株価が用いられるのは11月30日の最初だけです。

TOPIX採用の影響

TOPIXに採用される影響は、主にTOPIX連動を目指す投資信託やETFなどのインデックス買いが発生することです。

例えばニッセイアセットマネジメント株式会社が運営する「」という投資信託は、TOPIXの動きに連動する成果を目標に運用されているため、当然ながらTOPIXに新規銘柄が採用されると、その銘柄も投資信託のポートフォリオに組み込みます。

つまり、いわゆる「インデックス型」「パッシプ型」と言われる投資信託・ファンドでは、11月末にTOPIXに組み入れられるJR九州の株式をポートフォリをに加えるため、一定金額の買いを入れることになります。

このTOPIX連動型の投資信託・ETF・ファンドの「インデックス買い」は、機械的に行わざるを得ないポートフォリオの組み替えです。

TOPIXは日経平均株価とは異なり、時価総額が大きい程、影響力が大きいため、買い入れ額も多くなります。

JR九州の時価総額は約4,000億円ですが、これは東証1部上場企業約2,000社の内、270位辺りに該当します。(2016年9月24日現在)

また、日銀のETF買入がTOPIXへ広がったため、TOPIX連動ETFの資産残高も「兆単位」で増加すると予想され、JR九州がTOPIXへ採用されればインパクトは決して小さくないと考えられます。

去年の郵政3社のTOPIX組み入れ時の影響

2015年11月4日に東証1部に新規上場した郵政3社(日本郵政・かんぽ生命保険・ゆうちょ銀行)がTOPIXに採用されたのは2015年12月30日でした。

その前日12月29日の大引けにTOPIX採用に向けた「インデックス買い」が見られました。

詳しくは「郵政3社のTOPIX採用によるインデックス買い結果」に記載していますが、各社の「29日全体の出来高における大引けの取引の割合」は、
・日本郵政:40.7%
・かんぽ生命保険:33.0%
・ゆうちょ銀行:52.6%
でした。

また、同じく各社の「大引けの出来高」は、
・日本郵政:約287.8億円
・かんぽ生命保険:約66.9億円
・ゆうちょ銀行:約234.9億円
でした。

TOPIX採用とそれに伴うインデックス買いは、知ってさえいれば誰でも確実に予想可能なため、このタイミングに向けて買い集めておいて大引け(または大引け前)に売却する、という投資方法もあります。

そのため、本来であれば、大引けに大きな買い注文が入っていますので株価が上がるのがセオリーですが、郵政3社は以下の通り、大引けで株価が下落してしまいました。

銘柄名 14:59の株価 15:00の株価
日本郵政 1,922円 1,893円
かんぽ生命保険 3,235円 3,190円
ゆうちょ銀行 1,773円 1,746円

 

仮にTOPIX採用のタイミングでの売却を狙う場合「大引けより前」に売却する方が良いかもしれません。

JR九州のTOPIX採用まとめ

JR九州がTOPIXに採用された場合、
・11月30日(水)にTOPIX採用
・TOPIXの算出に用いられる株価は前営業日(11月29日)の株価
・TOPIX連動の投資信託やファンドの買い入れは11月29日の(原則として)大引け
・JR九州の時価総額は東証1部上場企業の中でも上位
・日銀のTOPIX連動ETF買入れもありTOPIX組み入れの影響は増大
ということが言えます。

関連記事:
郵政3社がTOPIXに採用されるタイミング
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JR九州のIPO株を狙う場合はスケジュールに要注意
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