郵政上場は割高 – 日本郵政・かんぽ生命保険・ゆうちょ銀行3社

 

2015年11月4日に上場予定の郵政3社、日本郵政、かんぽ生命保険、ゆうちょ銀行の3社共に「割高」と感じています。

理由は簡単で、
・成長性が大きいとは思えない
・その割にPERが高い
ためです。

割高のPER

正直、予想以上に強気の値付けをしてきたという印象です。

日本郵政(6178)

まず、最も成長性が乏しいと言われる日本郵政ですが、
・予想PER:15.9倍
です。
#参考EPS:85.20・想定株価1,350円計算

ただでさえ成長性に欠けると言われている銘柄で、さらに、そもそも今の世界同時株安後の相場ではPER15倍以下の銘柄は珍しくなくなってしまいましたので、割高と言わざるを得ないと考えます。

かんぽ生命保険(7181)

かんぽ生命保険ですが、
・PER:15.4倍
です。
#参考EPS:140.00・想定株価2,150円計算

先述の通り、世界同時株安後の市場環境でPER15.4倍は強気です。自分はこの水準なら「他の銘柄に投資する」ことを選びます。

ゆうちょ銀行(7182)

ゆうちょ銀行ですが、
・PER:16.4倍
です。
#参考EPS:85.34・想定株価1,400円計算

一言で「割高」です。三菱UFJ、みずほ、三井住友の大手3行のPERが8倍〜10倍程度ということも考えると段違いに割高です。

ただし、PBRは大手3行と比べても「割安」です。

強気な価格設定を乗り切れるのか?

今回のIPOは国が保有する株式を売却する形であり、その売却で得た資金は東日本大震災の復興財源となります。

そのため、出来るだけ高い株価で売却し、復興財源を多く確保したいというインセンティブもあるものの、国の保有株式は今回だけでなく、何度かに分けて売却される予定のため、下手に公募価格を高く設定して初値割れ、その後の株価低迷は避けたいという思惑もあるはずです。

さらに、アベノミクスの名の下に上昇を続けさせてきた株式市場に混乱を招くことも避けたいはずです。(ただでさえ吸収金額が大きく、少なからず相場全体に影響を与えることは間違いありません、、、)

そんな中、かなり強気の価格設定で挑んできた日本郵政と主幹事は、
・この売出を捌き切れるのか?
・さらに初値割れさせずに乗り切れるのか?
・上場後も公募価格以上の株価を維持できるのか?
と課題は山積みです。

#なお、3社共にPERは割高ですが、配当性向は高く、利益も安定して出ているため、配当目当ての長期保有株として投資検討するのがベターかと思います。(時期が来れば株主優待設定による株価テコ入れも予想されます)

なお、日本郵政・かんぽ生命保険・ゆうちょ銀行のIPOをNISAで購入する予定の方で、新規にNISA口座を開設する方はスケジュールにご注意ください。NISA口座の開設手続きには意外に時間がかかります。

また、IPOの抽選に外れた場合のセカンダリー投資という投資手法についてはHonest IPOの「IPO抽選に落選した場合の投資 – セカンダリー投資」に紹介されています。

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