初めての株式投資が日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険の方へ
初めての株式投資が郵政3社(日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険)となる方に向けて、株式投資における注意点をご紹介します。
数%の値下がりは当たり前
初めて株式投資を行う際、多くの方が1%でも株価が下がって損失が出ている(含み損)場合、不安になってしまいます。
仮に100万円投資している場合、1%の下落はマイナス1万円の状態です。(1万円の含み損)
しかしながら、株は1%程度なら1日の間ですら簡単に値動きしてしまいますし、週や月で見ると5%〜10%程度の値動きも珍しくありません。
まして、年単位で10%以上の値動きは当たり前です。
下図は、JR東日本(東日本旅客鉄道)の株価の動きです。(一年間)
この程度は値動きするものです。
株価が数%下がって損が出ているとしても全く動じる必要はありません。
むしろ、この程度の値動きでハラハラしていては精神的にストレスが大き過ぎます。
どっしりと構えましょう。
投資目的をしっかり決める
投資目的をしっかり決めましょう。
それは、大きく分けると
1)株価が上がったところで売却して売却益を得る
2)配当金によって利益を得る
の2つです。
1)株価が上がったところで売却して売却益を得る
もし、売却益を狙っているのであれば、どれくらいの期間でどれくらいの利益を出したいのか、目標値を設定しましょう。
例えば、
・5年以内に+20%
・1年以内に+10%
では大きく異なります。
5年以内に+20%であれば、景気や株式市場の浮き沈みのサイクルを何度か経験する可能性があるため、腰を据えてじっくり保有できます。
一方、1年以内に+10%を目指す場合、仮に市場が下げ相場に入ってしまうと回復を待てない可能性があり、状況によっては+5%程度でも利益確定のため売却してしまうのも検討が必要です。
2)配当金によって利益を得る
先述の投資目的で「配当金によって利益を得る」ことを考えている場合には「配当利回り」をしっかりと意識しましょう。
配当利回りとは「配当金÷株価」で計算され、今の株価で購入すると年利何%の利回りを実現できるかを示す指標です。
この配当利回りを考える際、ついつい「配当金÷購入した株価」で考えてしまいがちです。
これは確かに実際の配当利回りなのですが、仮に株価が購入時点より上がっていた場合、「配当金÷現在の株価」が「配当金÷購入した株価」を下回ってしまう場合があります。
この場合、保有している郵政株を売却して売却益を得て、その売却代金でより配当利回りが高い銘柄を購入し直す方がトータルでは利益額を増やせます。
つまり、購入した日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険の株価が上昇している(=配当利回りが下がっている)まま保有し続けるのは、理論上は機会損失が発生していると言えます。
株主優待が新設される際の判断
日本郵政・かんぽ生命保険・ゆうちょ銀行では、今後、株主優待が新設されることが予想されています。
この株主優待が魅力的な内容であれば、株価の上昇が見込まれますので一つの「売り時」です。
一方で「自分自身にとって魅力的な株主優待か否か」の見極めも重要です。
どんなに好条件の株主優待でも自分自身が利用予定のない内容の場合、株主優待をもらい続けても意味がありません。この場合、株主優待の新設によって上昇した株価で売り抜けてしまうことも合理的な判断です。
せっかくの資産運用です。効率良く運用してしっかりと利益を出すことを狙いましょう。
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