ダブルスタンダード(3925)の予想通りの悲しい決算(平成28年3月期)

 

年末に「ダブルスタンダードのIPOは錬金術?」という記事を書きました。

理由は、
・売上の84.8%が取引先3社で占められている
・創業者のコネ取引先ばかり(創業者と合弁会社を設立している企業など)
ためです。

そのダブルスタンダードが、IPO後、初の決算発表を2016年5月12日に発表しましたが、その内容が「予想通り」非常に悲しい内容です。

相変わらず取引先3社で売上の84.8%を計上

「事業等のリスク」で以下の記載があります。

5特定の販売先への依存について 当社グループの売上高のうち、売上高上位3社に対する売上が84.8%(第4期連結会計年度)を占めております。当社グループは販売先と良好な関係を維持しておりますが、今後も新規販売先の開拓を実施し、特定の販売先への依存度を 低下させる方針です。

しかしながら、当面は特定の販売先への依存が高い水準で推移することが考えられ、この間に特定の販売先からの受注が減少した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

#出典:ダブルスタンダード「平成28年3月度 決算短信(連結)」

予想通り、特定3社への過度な依存体質は改善されていません。

中小企業並みの事業リスクです。

来期予想は売上ベースでたったの+14.4%の低成長

ダブルスタンダードは2012年6月に創業され、2015年12月に東証マザーズに新規上場(IPO)したばかりの「ベンチャー企業」です。

が、IPO後、初となる決算発表で示された来期業績予想は
・売上:+14.4%
・営業利益:+36.5%
という低成長に落ち着いてしまいました。

先述の通り「たった3社で80%超の売上を占めている」会社が、来期売上は+14.4%です。

新規開拓はほとんど見込みが立っていないのと同義です。

#なお、売上は+14.4%ですが、売上原価は-3.2%予定のため、営業利益は+36.5%となっています。(普通に考えると売上が増えても原価が減る、という不思議な予想です

早くも配当を出す模様

さらに、まさかまさか、配当を出すようです。

急成長が期待されているベンチャーがIPOで資金調達した直後に早くも配当で株主還元です。

ダブルスタンダードのIPOは、既存株主の売出が公募を上回っており、ファウンダーのEXITでしたので実際には資金ニーズがなかったのでしょう。

 

上述の通り、ダブルスタンダードの決算発表は予想通り悲しい内容でした。

本当にこれで上場させて良かったの?と疑問符で一杯です。創業者のEXITという意味での上場ゴールそのものに思えてなりません。

なお、監査法人は東芝やgumiを担当した新日本監査法人、主幹事はSBI証券でした。

関連記事:
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