個人事業主は自分で会計入力(記帳)をしましょう!

 

個人事業主の方は、自分で会計入力(記帳)をしましょう!

税理士事務所や会計事務所などに会計入力を丸投げしている個人事業主も多いですが、敢えて、自分で入力することをオススメします。

よく言われること:会計の工数を削減し本業に集中!

「会計に割く工数・時間を削減して本業に集中すべし!」と非常によく言われています。

理屈は、その通りではあるのですが、以下2つの理由から税理士事務所や会計事務所への丸投げはオススメしません。

1)浮いた時間で顧問料分(支払い報酬分)以上を稼げるのか怪しい
2)自分で財務状況(利益)を把握していないと節税の必要性判断を出来ない

1)浮いた時間で顧問料分(支払い報酬分)以上を稼げるのか怪しい

これは根本的な問題なのですが「会計に割く工数・時間を削減して本業に集中すべし!」と言われても、税理士事務所や会計事務所に「会計入力作業を丸投げすることで浮いた時間」を使って、本業でいくら分の売上・利益を新たに得られるでしょうか?

そもそも仮に月次で会計処理を行うとして、月に何時間必要でしょう?B2Bの場合、売上先も仕入先も少なく、経費も交通費がメインの場合、ほとんど記帳すべき項目(仕訳)がないと思います。慣れていなかったとしても半日仕事にはなりません。

仮に自分で会計処理を行った場合、大きく見積もって月に1日会計処理の作業にかかるとして、その時間が浮いたら具体的にいくら新たに売上を立てれますか?

自分の場合、月に1日空いても、そんな都合良く月1日分の仕事なんて存在せず、埋められません。つまり、プラスはゼロ円。純粋に1日、休日が増えるだけです。(もちろん、営業活動や情報収集などに時間を使うことは可能ですが)

税理士事務所や会計事務所の顧問料が月額1万円だったすると、利益ベースで最低2万円は稼がないと実質的には日給1万円になりません。

月に1日空いたからといって、都合良く2万円/日の仕事なんてありますか?それも定常的にです。

もちろん可能な場合も沢山あると思いますが、多くの場合、冷静に考えると「難しい」ことの方が多いのではないでしょうか。

つまり、冷静に考えてみると、税理士事務所や会計事務所に支払う月々の顧問料(支払い報酬)は、自分が楽をしているだけで、収入アップには繋がらない、本当なら自分でも出来る業務をアウトソーシングしているだけかもしれません。

敢えて書くと「贅沢費」かもしれません。

2)自分で財務状況(利益)を把握していないと節税の必要性を判断出来ない

大前提として、節税効果の高い「青色申告」をしましょう!

そして、青色申告では「発生主義」での会計処理が必要となります。

#「発生主義」と対になるのが「現金主義」です。

この発生主義は「現金の入出金とは関係なく、売上や経費が発生したタイミングで売上や経費を計上する」という会計ルールです。

■発生主義の例(売上)

例えば、Webデザイナー/ディレクターの方がWebサイト制作案件を受注し、2015年11月に納品&検収を得た場合、このWebサイト制作の売上は2015年11月に計上します。

支払いサイクルが翌々月末となっており、入金は11月の翌々月、つまり翌年2016年1月末だったとしても会計年度としては2015年の売上となります。

つまり、実際に現金を受け取るが2016年でも、売上計上する会計年度は2016年です。

■発生主義の例(経費)

2015年12月に出張で利用した新幹線代をクレジットカードで決済し、当該新幹線代が翌月の2016年1月に銀行口座から引き落とされた場合、実際に現金を支払ったのは2016年でも、費用計上する会計年度は2016年になります。

 

このように青色申告に必要な会計ルールである「発生主義」では、実際に現金を受け取ったか/支払ったかではなく、実態としてどの会計年度に属するべきか?で売上や経費を計上する必要があります。

#ちなみに「黒字倒産」と言われる事態は、この発生主義により、会計上は黒字になっているものの現金の入出金サイクルがズレているため現金不足陥り新たな支払いが出来なくなった際に発生します。

発生主義をご理解されている方は既にお分かりと思いますが、発生主義に基づく今後の売上予定、経費発生予定を把握することで今期の財務状況(利益)の予測が立ちます。

この予測があって初めて「今期、どの程度の節税が必要か?」を判断出来るようになります。

そして、これは自分自身で会計処理をしているからこそ、分かることです。

#厳密には、発生主義の会計ルールを理解した上で、会計処理を依頼している税理士事務所や会計事務所と毎月しっかりとコミュニケーション取れていれば、判断材料は揃いますが、一度は実際に自分自身で会計処理を行った経験があるからこそ実感値が得られる類の知識です。

自分で会計入力・記帳しましょう!

以上2つの理由から、個人事業主の方は、税理士事務所や会計事務所などに会計入力を丸投げせずに、敢えて自分で会計入力(記帳)をしましょう!
会計に用いる「会計ソフト」は、
・複式簿記や借方、貸方の概念に慣れている場合は「やよいの青色申告オンライン
・会計の知識がなく簡単さを重視する場合は「freee
をオススメします。
どちらも人気のクラウド会計ソフトでWindowsでもMacでも利用可能です。

#2015年6月にやよいの青色申告オンラインも消費税に対応したため、消費税の納税事業者か免税事業者かは問題ならなくなりました。
#消費税について詳しくは「個人事業主の消費税」をご覧ください。

関連記事:
やよいの青色申告オンラインとfreeeを比較 – 消費税対応編
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